スクールデイズ#07

ニコニコ動画で観てると「世界氏ね」「刹那株暴落」だの随分と言葉サイドに立った偏った見方の人が多いようですが、このアニメはそんな単純なもんじゃないと思うんですけどね。「誠氏ね」とか「言葉かわいそう」なんてステレオタイプすぎやしませんか。
たとえば、世界は理性では誠を寝取ることのモラル欠損を認識していても、目の前にいる誠に対しては感情が先立ってしまう己への自己嫌悪も備えている。彼女がどういう落としどころを選択するか、というのも、大変興味深いです。
また刹那に関して、刹那の想いは、世界へ向かっているようでいて、実は誠に向かっているんじゃないか、とか。その上で、理性>感情を貫く刹那の姿勢を、感情>理性の世界と対照的だとみることだってできるかもしれない。
考えれば考えるほど面白い人間ドラマなのに「悲劇のヒロインが逆襲(復讐?)を果たす」だなんて勧善懲悪な鑑賞法は、あまりに勿体無いと、思うんですけどねぇ。