ブックカバー

最近本を読んでいませんでした。
そもそも自分にとって「本」とは即ち「文庫本」であり、「文庫本」とは即ち「暇つぶし」です。携帯に便利ですからね。「さぁ読むぞッ!」と意気込んでハードカバー本を読むことは、自分には不可能な芸当です。まぁ、卒研で図書館に篭って文献を引くのは苦じゃなかったですけど。だから、ハリーポッターとか未だに読んだことがありません。あの分厚さと持ち運びの不便さに辟易してしまいます。
でも、そんな「暇つぶし」も、モバイルmixiやらニンテンドーDSやらを知ってからは、すっかり取って代わられてしまったわけです。電車の中でDS、歩きながらモバミク。こうして人は本を読まなくなります。そーいえば、ケータイ小説ってのはその意味じゃうまいな〜と思います。
引越しで部屋を整理してたら、文庫カバーが出てきました。最近「人に見せても恥ずかしくないカバン」を目指していた自分としては、「いいモノを発掘した」と意気揚々に、たまたま目の前にあった原田宗典のエッセイ集をはめてカバンに入れました。もちろん、入れただけ。
なんですけど・・・なんか文庫カバーがついてると、妙に「このカバーのついた本をさも当然のように読んでるのって、実はすげーカッチョよくないか?」という意味不明根拠まるでなしの考えにとりつかれるんですよ、不思議に。常々電車の中で「DSをピコピコしながら『ぷよぷよ』がバラバラ崩れ去ってゆく姿にニヤニヤしている」自分の姿があまりにカッチョ悪いと思っていたところですから、ためしに電車の中でエッセイ(っていうほど堅苦しいものでもない)を読んでみたわけですよ。
うん、俺、知的でカッチョいい。DSなんかいじってるより100倍カッチョいい。
しかしそれ以上に、本が面白いんですよね〜。たまたまそれが俺の好きな原田氏のエッセイだったから、というのもあるんだけど、なんか淡々と毎日同じ「ぷよぷよ」ばっかりやってたのがバカみたいだな〜、っていまさら後悔したのでした。
というわけで、この後古本屋で文庫本を漁る予定。最初のお目当てはやっぱり、原田氏のエッセイかな。