合理論

合理的なヲタ活動とは。
そもそも「合理的」と呼ぶからには「目的」の存在が欠かせないわけで、かような問いに答えるためにはまず「ヲタ活動の目的」から考えねばならないと思います。
でも、そもそも目的が何かよくわからなくなっている人は、合理的な方法を講じる術が無いのですから、何かに憑かれたように混迷するのは、仕方が無いのだと思います。
そういう状態って、つまりは恋愛のことだと思うんですね。結局「好き」だからといって、では「何がしたい」のか―「お付き合いがしたい」「キスがしたい」「セックスがしたい」そういう明確な目的をゴールに恋愛をしている人はそう多くないんじゃないですか。ほとんどは「好き」という気持ちを持て余して、その気持ちのやり場に困り果てるのが恋愛の常です。
ヲタ活動でもそういう方向に陥ってしまうと、これはもう蟻地獄ですから、辛いものがありますね。
だから、諦めてしまうんです、「レスをもらう」ということを、「付き合う」ということを、「キスをする」ということを、・・・なんでもいいから、とにかく窓から欲望を投げ捨てていくことです。そして、最後にこれだけは譲れない、というひとつ残った欲望、それを「目的」にヲタをしていく、これが俺のとった手段です。
「あれかこれか」キルケゴールっぽい感じですね、そんな高尚なコトでもないですけど。
俺は「佐藤由加理の成長をどこかで支えてあげたい」という部分に行きついたわけで、公演を見守ったり、手紙を書いたり、そういう方法を使ってアプローチをかけてきたわけです。自分では、これに気づいてからは、合理的なヲタ活動を送ってきたと思ってます。でも、合理的・・・って語感ほどドライなものじゃなくて、むしろその目的のために一生懸命になってた、という状態だったのかな。
そんなわけで、合理的なヲタ活動とは簡潔に言うと、「目的を絞って、その目的のために全力を出す」ことじゃないですかね。何も「楽して楽しめる程度でやめとく」ってコトでは無いように思いますよ。